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豊玉姫
海、それは豊かな生命を抱いた異界
(日本神話)
海神(わたつみ)の娘で、〝豊かな生命力※1を持つ”意の、海の生命力そのものを表す女神。海運や漁業の恵みを与えます。神話によれば豊玉姫の正体は、『古事記』では八尋和邇(やひろわに)すなわち大きなサメ、『日本書紀』では竜とあります。
陸からやってきた夫に、富を与え、陸の王となる術を授けます。
天皇家の祖先神を産んだ女神であり、
また、陸と海の境界「海坂(うなさか)」を塞いでしまった女神でもあります。
豊玉姫は、海幸彦・山幸彦の神話に登場します。
魚屋北渓[トヨタマヒメと妹(タマヨリヒメ)] 謡曲「玉乃井」より 1826年
兄の海幸彦は、海の獲物を獲ることを
弟の山幸彦は、山の獲物を獲ることを仕事としていました。
ある日、仕事道具を交換した海幸彦・山幸彦兄弟。
しかし、山幸彦は、兄から借りた釣り針をなくしてしまいます。
釣り針を探し海神の宮へとやってきた山幸彦は、歓迎され、海神の娘「豊玉姫」と結婚します。
3年間海神の宮で過ごしていましたが、兄の釣り針のことを思いだし、海神に釣り針を探してもらい、潮の満ち引きを司る珠も貰い、陸へと帰ります。
釣り針を返しても許してくれなかった兄海幸彦を、潮の満ち引きで溺れさせ服従させます。
(海幸彦は、九州の隼人(はやと)など、漁業で生活していた南方の民族を指し、山幸彦は、隼人を服従させた大和朝廷を指すといった、当時の政治事情を表している物語と言われています。)
一方、懐妊していた豊玉姫は、夫の山幸彦を追って陸へとやってきます。
出産が迫ると、「産屋の中を絶対に見ない」※2と夫に約束させます。
しかし、夫の山幸彦は覗いてしまいます。
そこには、本来の姿である八尋和邇(やひろわに)=大きなサメ(日本書紀では竜)の豊玉姫が。
約束を破られ正体を見られた豊玉姫は、子供を置いて海神の宮へと帰り、海と陸の境界「海坂」を塞いでしまいます。
後に、養育者として妹「玉依姫」(ここでいう玉依姫は固有名詞)を陸へと送り、玉依姫と育てられた子は夫婦となり、カムヤマトイワレヒコ、すなわち初代天皇の神武天皇を産むこととなります。
海とは 、
豊かな生命を抱えた宝である一方、容易くは近寄れない、異類が暮らす異界である。だからこそ、海を味方に付けたものは、力を得て王となる。
それが、豊玉姫からうかがい知れる、人々の海に対する想いだと思いました。
この作品では、海の豊かさと不思議・妖艶さを表現しています。カットの入ったブラックシェルは、黒・グレー・白・虹色と、角度によって妖艶な輝きを放ちます。カットガラスも、カット面によってマット・クリアが異なる、ハーフシルバーとスカイブルーを採用。
ブルーベリークオーツの、透明感のある爽やかなブルー。ブルーゴールドストーンは、濃紺に金色・白のラメが入っていて、深海を思わせます。
どのパーツも、複雑な光沢があります。落ち着いた不思議な輝きが、
豊玉姫の神秘さ、海の持つ、生命力と妖艶さを醸し出してくれます。
海の路である海坂(うなさか)を塞いだ豊玉姫。2重チェーンは、まるでシメ縄のように塞がれた境界を表現。
豊玉姫が、
海の持つエネルギーを意識させ
あなたが持つ神秘のオーラを
引き出してくれるでしょう。
ネックレスは、チェーン部がアジャスタのようになっていて
長さの調整ができます。
◆ネックレス
品番:TY-N
サイズ:長さ約40~50cm 参考:ブラックシェルは長辺約1.8cm
素材:金属(真鍮・ステンレス)・ブラックシェル・ガラス
ブルーゴールドストーン(紫金石・人工石)・ブルーベリークオーツ(人工石)
◆イヤリング/ピアス
品番:TY-E/P
サイズ:トップ約4cm(イヤリング・ピアス金具含まず)参考:ブラックシェルは長辺約1.8cm
素材:金属(真鍮・ステンレス)・ブラックシェル・ガラス・ブルーゴールドストーン(紫金石・人工石)・ブルーベリークオーツ(人工石)
イヤリングはネジバネ式・真鍮地にニッケルフリーロジウムメッキ・樹脂カバー付き
ピアスはフック式・ステンレス地にニッケルフリーロジウムメッキ・樹脂キャッチ付
*ブルーゴールドストーン(紫金石・人工石)
濃紺・藍色地のガラスに銅の金属結晶を混入させた人工石
夜空に煌く星空のような美しさから、アクセサリーの素材として広く取り入れられ、ヨーロッパを中心に人気があります。イタリアのガラス工房で熔解したガラスに誤って銅を落としたことから作られた偶然の産物なのですが、美しく、不思議な魅力があったことから、人工石として作られるようになりました。
石の意味:精神や感情を癒す・平常心をサポート・カリスマ性を与える・安眠その神秘的な美しさから、「良い出会いを引き寄せる」と言われ、パワーストーンとしても愛用されています。
*ブラックシェル(黒蝶貝):真珠の養殖につかわれる貝です。ブラックマザーオブパールになります。
※1 タマは魂、生命力を表す。
※2 考察:神話は、立場・時代・国(土地)と共に、目的・意図に沿って書き換えられてきました。当時の政治を正当化するため、この世と異界とが塞がれているのはなぜか、その疑問に答えるため、また、誕生と死、男と女(夫婦)にある普遍的な謎に答えるため、納得の行くストーリーで構成されていきます。異類婚姻によく出てくる「見るな」タブーを破る展開は、豊玉姫=乙姫?と連想させられる「浦島伝説」(玉手箱)や「鶴の恩返し」、黄泉の国へ行った妻イザナミ神を訪れたイザナギ神、神と夫婦になった人間プシュケの物語(ギリシア神話)にも。
誘惑に勝てずに約束を破り、幸せを失う・境界を塞がれるといった話は、普遍的なテーマなのかもしれません。
参考文献
吉田敦彦・松村一男 編著『アジア女神大全』青土社
大林太良・伊藤清司・吉田敦彦・松村一男 編『世界神話事典』角川書店
朱鷺田祐介 編著『海の神話』新紀元社
高平鳴海&女神探求会『女神』新紀元社
戸部民夫『日本神話の神々 そのルーツとご利益』三修社