
リクエストにより追加開催します!
7/13(日)ご興味のある方はぜひご参加ください!
7/26(土)は残り1席です。
日本における七福神の1柱
水・知恵・芸能・富・勝利
と関連のある幸福の女神です。
元々は、
インドの川の女神ですが、
長い時代を経て、
色々な要素を持つ
とても人気の女神となりました。
*インド*サラスヴァティー
ラヴィ・ヴァルマ[サラスヴァティー]1896年
最初は、インドのサラスヴァティー川を神格化した、ヒンドゥー教の女神でした。川の特性である浄化・豊穣を司っていましたが、後に、言語の女神ヴァーチェとも同一視され、言語、知恵、音楽も司るようになりました。
*中国 知恵の女神 弁才天*
インドから中国に伝わり、「弁舌才知を司る天部の神」弁才天となり、知恵の女神の要素が強くなりました。
*仏教とともに日本へ伝来*
中国から日本に伝わる時には、(仏教の守護神の要素からか)武器も持つ、強い女神の要素が付加されました。
*平安時代 密教の影響*
平安時代、日本に密教が伝わると、元々のサラスヴァティーの要素が見直され、水・音楽の要素が強くなりました。
弁才天坐像(個人蔵、鎌倉時代)
*室町時代 商業の影響 七福神*
室町時代末期になると、商人の間で福の神「七福神」が生まれ、福神として弁才天が取り入れられました。(七福神は、『仁王般若波羅密経』下巻「七難即滅、七福即生」に基づき作られた。)
鳥山石燕[宝船] (百鬼徒然袋より)1784年
*江戸時代 商人・芸能の守護神*
江戸時代になると、水と富との関係から貿易商の間で篤く信仰され、また、庶民の間でも芸事が盛んになったことから、芸事の守護神としても信仰をあつめ、女性からも人気が高まりました。
*神仏習合*
神仏習合の際には、宗像三女神の一柱「市杵嶋姫命」(元々は、日本から大陸への海上交通の平安を守護する玄界灘の神で、航海・交通など、あらゆる道に関する安全を司る女神。)と同一視されました。
*財宝の女神*
日本においては、弁才天の「才」が、「財宝」の「ざい」と同一視され、「弁財天」と表記されるようにもなりました。
*美人の象徴*
七福神の紅一点ということもあり、「弁天さん」=美人の象徴になりました。
インドの
サラスヴァティー川を
神格化した女神は、
日本で独自の解釈が加わり、
とても有り難い、
美しい福神となりました。
高平鳴海&女神探求会『女神』新紀元社店
戸部民夫著『八百万の神々』新紀元社